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がんを早期発見するために。知っておきたいがんのコト

2022.03.10

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日本人のおよそ2人に1人が生涯のうちに何らかのがんにかかっており、日本人の死因でみてもがんは長年に渡り1位となっています。がんは早期に発見できれば治る可能性が高くなるため、定期的にがん検診を受けることが大切です。今回は、がんの発症リスクを高める要因や日本人に多いがん、早期発見のためのがん検診などについて解説します。

 

がんはどのように発生する?

私たちのからだは、細胞が集まってできています。ひとつひとつの細胞の中には核があり、その中には体の設計図である遺伝子がありますが、がんは、この遺伝子がなんらかの原因で傷つくことで起こる病気です。

長い時間をかけて遺伝子の傷が蓄積されていくと、細胞に異常が起こり、がん細胞が発生します。がん細胞は勝手に増殖して周囲に広がり、正常な臓器を侵食していきます。また、血液の流れに乗って離れた臓器に転移することもあります。

がんの発症にはさまざまな要因が関係しているといわれています。明らかにがんの発症リスクを高めるとされているものに、喫煙や飲酒、赤肉・加工肉の多い食事、肥満などがあります。また、割合は多くありませんが、遺伝で発症するがんもあります。がんにならないようにすることはできませんが、生活習慣を見直すことでがんの発症リスクを下げることは可能です。

 

日本人がかかりやすいがんとは?

細胞が老化すると遺伝子の傷が蓄積しやすくなり、がんを発症するリスクが高まると考えられています。日本では高齢化が進み、がんと診断される人の数(罹患数)とがんで死亡する人の数が増加し続けています。1981年から現在まで、がんは日本人の死因の第1位です。

日本人が生涯のうちにがんと診断される確率は、男性で65%、女性で50%といわれています。罹患数が最も多いがんは、男性の場合は前立腺がん、女性の場合は乳がんです。一方、死亡数が最も多いのは、男性の場合は肺がん、女性の場合は大腸がんとなっています。

〈がん罹患数の順位(2018年)〉出典:国立がん研究センター「がん情報サービス 最新がん統計」

全体 男性 女性
1位 大腸がん 前立腺がん 乳がん
2位 胃がん 胃がん 大腸がん
3位 肺がん 大腸がん 肺がん
4位 乳がん 肺がん 胃がん
3位 前立腺がん 肝臓がん 子宮がん

〈がん死亡数の順位(2018年)〉

全体 男性 女性
1位 肺がん 肺がん 大腸がん
2位 大腸がん 胃がん 肺がん
3位 胃がん 大腸がん 膵臓がん
4位 膵臓がん 膵臓がん 胃がん
3位 肝臓がん 肝臓がん 乳がん

診断・治療技術の進歩によって、多くのがんでは早期発見、早期治療が可能になっています。全国がんセンター協議会が公表している「10年相対生存率(がんと診断された方が10年後に生存している割合のこと)」を見ると、早期のⅠ期でがんを発見できた場合の10年生存率は高い一方、Ⅲ期、Ⅳ期といった進行して見つかったがんでは、同じ部位のがんでも生存率が大きく下がり、いかに早期発見・早期治療が重要であるかがわかります。

 

早期発見のために、定期的ながん検診を!

がんが周囲に広がる前の早い段階で発見できれば、治る可能性は高まります。ただ、早期のがんでは自覚症状はほとんどありません。つまり、がんを早期発見するには、症状のない段階で定期的に検査を受けることが大切なのです。

症状がない人を対象に、がんにかかっているかどうかを調べるために診察・検査を行うことを「がん検診」といいます。がん検診には、国の指針にもとづいて各市区町村が実施する「対策型検診」と、人間ドックなど個人が自己負担で受ける「任意型検診」があります。

対策型検診の対象となっているのは、胃がん、子宮頸がん、肺がん、乳がん、大腸がんの5種類のがんです。名古屋市ではワンコイン500円の自己負担金でこれらのがん検診を実施しており、当クリニックでも受診することが可能です。

■名古屋市がん検診(ワンコイン検診)■

 

対策型検診では限られた種類のがんのみを対象としているため、ほかの臓器にがんがあるかどうかを調べるには人間ドックが有用です。当クリニックの「プレミアムドック」は、CT検査やMRI検査、腫瘍マーカー検査などがんを調べる検査が充実しており、全身の臓器を広く精査することが可能です。がんに加えて脳卒中や心疾患も対象とするコースなので、三大疾病の早期発見にお役立ていただけます。

■プレミアムドック■

 

さらに、当クリニックでは全身に潜むがんの疑いを一度に短時間で調べることのできる新たな検査「全身MRI検査[DWI法]」も実施しています。プレミアムドックに全身MRI検査[DWI法]を加えた「プレミアムDWIドック」なら、複数の検査法で全身を多角的に調べられ、検査の精度がより高まります。

■プレミアムDWIドック■

 

 

【関連コラム】

この他にも、がんの早期発見に関するコラムをご用意しております。

早期発見のために知っておくべき大腸がんの症状と検査

乳がんのしこりを早期発見するためのセルフチェック&がん検診

 

参考文献
・国立がん研究センター「がん情報サービス 最新がん統計」
・全国がんセンター協議会 全がん協生存率調査 部位別臨床病期別10年相対生存率(2005-2008年診断症例)

 

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alt=記事監修者:
医療法人社団 進興会 理事長 森山紀之

プロフィール:
1973年千葉大学医学部卒。
元国立がん研究センター がん予防・検診研究センター センター長、
東京ミッドタウンクリニック常務理事 兼 健診センター長を経て、現職。

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