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乳がんのしこりを早期発見するためのセルフチェック&がん検診

2021.07.21

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女性のがんの中で、もっともかかりやすいがんである乳がん。乳がんはからだの表面に近い部分にできるがんなので、セルフチェックやがん検診によって早期発見することが可能です。

今回は、自分で乳房のしこりを見つける方法や、乳がん検診の内容についてご紹介します。

乳がんは女性がもっともかかりやすいがん

乳がんは、母乳をつくる乳腺と呼ばれる部分にできるがんです。乳がんにかかる人は年々増加しており、生涯のうちに乳がんにかかる女性の割合は9人に1人[※1]、日本全国で乳がんと診断される女性の数は1年間で約9万人に上ります。

女性のがんの中で乳がんはもっともかかりやすいがんであり、特に40代後半〜60代後半の女性ではがん全体に占める乳がんの割合が高くなっています[※2]

 

乳がんの発症には女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっており、体内のエストロゲンが多い状態が長く続くことで発症リスクが高まると言われています。エストロゲンは月経の終わり頃から排卵前にかけて多く分泌されるため、生涯に経験する月経の回数が多いとエストロゲンにさらされる期間が長くなり、リスクが高くなると考えられます。また、飲酒や運動不足といった生活習慣も乳がんのリスクを高める要因とされています。

<乳がんのリスクを高める要因>

  • ・初めての月経(初経)が早い(11歳以下)
  • ・閉経が遅い(55歳以上)
  • ・出産・授乳の経験がない
  • ・初産年齢が遅い
  • ・長期(10年以上[※3])にわたって女性ホルモンを補充する治療をしている
  • ・閉経後の肥満
  • ・大量の飲酒、運動不足
  • ・乳がんになった血縁者(祖母、母、姉妹)がいる

乳がんを予防するには飲酒を控え、適度な運動を行い、特に閉経後は肥満にならないように注意しましょう。

一方で、良い生活習慣はがん発症のリスクを下げることはできますが、100%予防することはできないため、早期発見につながるセルフチェックや定期的な検診の受診が大切です。

 

 

しこりがないか、月に1度はセルフチェック!

乳がんの代表的な症状が、乳房の一部分が硬くなった「しこり」です。そのほかに、乳房にえくぼのようなくぼみができる、皮膚が赤く腫れる、乳首から液状の分泌物が出る、などの症状があります。

乳がんはからだの表面に近い部分にできるため、自分で見つけられる可能性のある数少ないがんです。早期発見のために、月に1度はセルフチェックを行うことが推奨されます[※4]。月経前は乳房が張ることがあるので、セルフチェックを行うのは月経終了から4~5日後が良いタイミングです。閉経後など月経がない人は、毎月日にちを決めて行いましょう。

〈セルフチェックの方法〉[※5]

■目でチェック(視診)

鏡に向かって両腕を高く上げ、正面・側面・斜めから乳房を観察します。

乳房のどこかに、くぼみやひきつれた部分はないか
乳首がへこんでいたり、湿疹のようなただれができていたりしないか

■触ってチェック(触診)

3~4本の指をそろえ、指の腹で乳房全体をゆっくり触ります。仰向けに寝た姿勢で触ったり、入浴時に石けんのついた手で触ると、しこりがわかりやすくなります。

乳房にしこりがないか(特に、乳房の外側上部に注意)
脇の下にしこりがないか
乳首を軽くつまんだ時に血液のような異常な分泌物が出ないか

しこりは乳がんだけでなく、乳腺症や乳腺炎、乳腺線維腺腫などの病気でも現れる症状です。しこりなどの症状だけではどんな病気なのかを判断することはできないため、気になる症状がある場合は、早めに乳腺科・乳腺外科を受診するようにしましょう。

40歳以上の女性は乳がん検診を受けましょう

乳がんを早期発見するためには、セルフチェックと合わせて定期的に乳がん検診を受けることが重要です。乳がん検診は国の指針にもとづいて実施されるがん検診の1つであり、ほとんどの市区町村では検診費用の多くを公費で負担しているため、一部の自己負担金で検診を受けられます。名古屋市では、ワンコイン500円の自己負担金で乳がん検診を実施しており、当クリニックでも受診することが可能です。

▼名古屋市がん検診(ワンコイン検診)▼

市区町村が実施する乳がん検診が年齢的に対象外の方でも、自己負担で乳がん検診を受けることは可能です。当クリニックでは、マンモグラフィと超音波検査を組み合わせた「乳がんコース」をご用意しています。

▼当クリニックの女性専用コース▼

また、各種人間ドック・健康診断にオプションとしてマンモグラフィや超音波検査を追加することも可能です。乳がんと診断される人は30代後半から増えてくるため、まだ一度も検診を受けたことがないなら検討してみてはいかがでしょう。

検査結果が「要精密検査(がんの疑いあり)」となった場合は、必ず精密検査を受けることが大切です。精密検査では、がんの疑われる部位に対してマンモグラフィの追加撮影や超音波(エコー)検査、針を刺して細胞や組織を取り、がんかどうかを調べる検査(生検)などを行います。

当クリニックは、健康診断や人間ドックで要精密検査となった方の二次検査を外来診療にて対応し、さらに専門性の高い治療が必要となった場合には、名古屋市立大学病院と連携して治療にあたっております。

▼外来診療▼

不安な点やわからないことがありましたら、当クリニックまでお気軽にご相談ください。

 

ただいまミッドタウンクリニック名駅では、人間ドック夏季価格コースをご用意しています。ご興味ある方はぜひ当クリニックにお問い合わせください。 詳しくは以下をご覧ください。

 

参考文献
※1 がん研究振興財団「がんの統計2021」
※2 国立がん研究センターがん対策情報センター「最新がん統計」
※3、4 日本対がん協会「もっと知りたい乳がん―あなたを守る検診のすすめ」
※5 日本対がん協会「もっと知りたい乳がん―あなたを守る検診のすすめ」/東京都福祉保健局「乳がん自己触診(女性)」
※6 国立がん研究センターがん対策情報センター「全国実測値:がん罹患データ(2014年~2015年)」

 

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alt=記事監修者:
医療法人社団 進興会 理事長 森山紀之

プロフィール:
1973年千葉大学医学部卒。
元国立がん研究センター がん予防・検診研究センター センター長、
東京ミッドタウンクリニック常務理事 兼 健診センター長を経て、現職。

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